ジベレリンをマネジメントする


コロナウィルスの感染が拡大している日々...



まだまだ感染予防の手を緩めることが出来ません。



こんなご時世の中、加温ハウス内ではデラウェアの開花が始まりました🌸

作物たちに生育のストップはありません。






さて、今回は専門者向けのお話です。


種なしブドウ栽培においてジベレリン処理は欠かせない作業の一つとなっています。


ジベレリン処理についてはこちら👇https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%99%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%83%B3#%E3%82%B8%E3%83%99%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%83%B3%E5%87%A6%E7%90%86


つまりジベレリン処理とは「種なしと生育の速度を速める為にする行為」になります。



その仕組みを要約すれば



植物内にはジベレリンという生育に必要なホルモンが存在しています。



農家はブドウの蕾にジベレリン液剤を浸漬します。



この外側からのアプローチにより植物内部のジベレリンを活性化さています。



するとブドウは種を作らずに果実肥大のスピードをあげます。



この異常生長により種なしブドウが実現しています。



食べやすさと売れやすさから言えば、確かに種ありより種なしの方が有利です。





しかしデメリットもおさえなくてはなりません。



ジベレリンは、種なし化や芽・枝葉・果実の成長に重要なホルモンですが



チッソ(降雨)の影響を受けて活性化しすぎる特徴があります。



するとホルモンバランスがくずれ


芽出しが不揃いになる

枝折れがしやすい

障害果が増える

裂果が増える

味(特に香り)が劣る など


農業経営に大きな影響を及ぼします。



また、昨今では生産性を重視(?)した短梢栽培がブドウ農家の一般的な栽培となっていますが



強剪定が前提の栽培は、結果的に樹体内のジベレリンを高めています。




私は各生育ステージでジベレリンをマネジメントしている(つもり笑)わけですが



おらほぶんどでは短梢栽培を避け、無肥料栽培なので、そのほとんどを水管理のみで調整しています。



イメージとしては



芽出しから結実まで徐々ににジベレリンを高めていき



水回り期までには活性化することの無いようにしています。





また、ジベレリンの量は品種によって違います。



そのために、品種別でジベレリン処理の濃度や処理時期に違いがあります。





このジベレリンについてはまだまだ書き尽くせない特徴があるのですが



今後のブドウ栽培は、このジベレリンや植物ホルモンの話を抜きで栽培技術の発展は無いと確信しています。



目には見えませんが必ず存在しています。



農業はすぐに結果が出ない。



その難しさがあったからこそ、農業の産業発展は遅かったんだと思います。




長文にお付き合い下さり、ありがとうございました(#^^#)



今回はこれにて。