渡辺 薫 Kaoru Watanabe

1984年 蔵王連峰を見渡す山形県上山市のブドウ農家に生まれる。

農業大学の果樹専攻を卒業後、JA農業協同組合に入組。

果物や野菜などの販売部門に携わり、農家の方々と密接に関わるなかで、昨今の度重なる気候変動でたくさんの農家が嘆いている姿を目の当たりにしてきた。

 「今の農業のままでいいのだろうか…?

    疑問を繰り返す日々が過ぎた。

2014年 親戚の農家廃業を機に約10年間務めたJAを退職し、親戚農地を含む我が家のブドウ農園を引き継ぐ。

現在の主流である慣行農業に限界を感じ、これまでの農業を見直すため2015年に自然栽培全国普及会に入会。

慣行農業にどっぷり漬かっていた私は、「自然界から見た農業」で多くを学び、たくさんの自然栽培農家さんから大きな影響を受ける。

そこで現在の農業は人間が中心で社会経済に都合がよく、自然とは大きくかけ離れていることに気づかされた。

「自然をよく知り、植物をよく知り、謙虚な農業」に沿ってこれまでとは違ったアプローチで農業すると決心。

中でも「肥料に頼らない植物ホルモンを活かした栽培方法」に強く感銘を受け、翌年から我が農園のブドウ栽培において実践する。

​しかし勉強不足から大規模の不作を経験。

「掴みかけた新しい技術を簡単に手放すわけにはいかない。」

「これからの農業は慣行農業に無い視点を持たなければ未来はない。」という思いで原因を追究。

すると樹体のホルモンバランスに問題がある事を発見した。

それからは、更に独自で植物ホルモンを深掘りし、試行錯誤の末、ホルモンマネジメントとして体得。

ようやく納得できるブドウの栽培方法を確立した。

 

従来の方法にとらわれず育てられたブドウはその美味しさから、毎年多くのファンの皆様にご好評を頂いております。

作物がよろこぶ農業へ

新しい農業のコンセプトを構築するために

常識を疑うことが必要だった

果たして現代の農業栽培で

作物はよろこんでいるのだろうか?

そのためには作物の身になり

一から農業を見つめ直す必要がある

目に入る情報だけ頼り

目には見えない土の中や作物内部の根本的な構造

仕組みを捉えているだろうか?

また、農業に身を置き、農家は「作り手」ではなく

「マネジメント」の感覚が大きかった

本当の「作り手」は作物そのものであり

我々農家は作物が育ちやすい環境を整えるのが仕事なのだと考え方を改めた

農家が本当の意味での「作り手」を卒業し

作物の置かれている環境や健康状態を的確に捉えることが出来る時代が来れば、農業は産業としてもっと飛躍し若い世代の農業に対するイメージが変わってくる

​無肥料にこだわり、自然界に反さない

作物がよろこぶ農業を考えた時

第一に肥料を考え直す必要があった

それは山の環境に気付いた時

山の木々は肥料も無いのにスクスクと育ち

岩の上にも逞しく立つ、

そして山の環境を観察したとき

畑で見るような病気や虫はいない

植物は本当に肥料を必要としているのだろうか

と疑問視するようになった

植物は動物のように声が出ない

足もないので逃げることはできない

肥料を受け入れる他ない

もし植物が肥料を必要としていないのであれば

外的要因で相殺しなければならない

そこで、雑草や病気や虫が働いて

肥料分を排除しようとしていたならば・・・

自然界において無駄なものはない

雑草・病気・虫には役割がある

その考えの方が合点がいく

除草剤・科学肥料・有機肥料一切を控え数年が経った

すると相乗効果のように年々農薬回数が減り

予想通りの結果だった、自然界に反した分だけ

不自然な現象が起こるのではないだろうか

おらほぶんど

『ぶどうを作るのはぶどうの樹

  自然を阻害せず育ちやすい環境を

   整えるのが農家の最大の仕事』

『私たちのぶどうには

  自然界の目に見えない力が

    たくさん詰まっています』

お子様からお年寄りまで

幅広い世代でご堪能して頂き

大切な人と笑顔あふれるひとときの

お手伝いのために

私たちはぶどうと向き合い続けます

 

父 渡辺 啓 

母 渡辺 和子